12月16日に、本校の卒業生で現在相愛大学音楽学部・同大学院音楽研究科教授の稲垣聡先生をお迎えし、音楽科生徒全員を対象とした公開レッスンを行いました。
最初にミニコンサートを開いてくださりました。1音目から先生の世界観に引き込まれ、その後も特徴のある選曲で楽しませていただきました。レッスンでは身体の使い方やフレーズの取り方について特に重点的にご指導くださいました。生徒の演奏中に身振り手振りで、また先生が一緒に弾いてくださることで、フレーズの方向性をとてもわかりやすく伝えてくださいました。またレッスンの曲に関係している楽曲を即座に弾き背景を含め説明していただき、様々な角度から楽曲を知ることの大切さを伝えていただきました。
ピアノという楽器の演奏者としての音の聴き方も大変勉強になりました。「ちょっとした事だが、ちょっとした事に意味がある。」「デクレッシェンドは意識しないと表現が出来ない。それをするのは覚悟がいる。」など印象に残る言葉が多く、普段の練習についてのアドバイスも受講者全員の気付きがあったはずです。
最後には卒業生としての思い出話までご披露いただきました。また「高校生活は厳しいことも悩むこともあるかもしれないが、若さには多くの時間が残されている。すぐに結果が出ないかもしれないが無限の可能性がある。若さというのは吸収力も多くあるが色々なことを吸収できる分悪いものも吸えてしまう。良いものをたくさん吸えるように良いものに触れる時間を多く作りましょう。」と、先輩からのありがたいお言葉をいただき、本当にとても貴重でためになるレッスンを受けることができました。





