令和6年度 邦楽講座について

2月17日に、本校音楽科の授業「和楽器演習」で講師をされている一般社団法人京都當道会大師範の植梶寿子先生、同師範の戸田彩乃先生、同師匠の米田有希先生の3名をお迎えし、音楽科生徒全員を対象とした邦楽講座を行いました。

最初に和楽器演習を選択している1年生22名が一年間の授業成果で「花筏」を発表しました。発表前の合わせではテンポが速くなってしまっていたとのお話がありましたが、本番は落ち着いて演奏してくれました。昨年度和楽器を選択した生徒は同じ曲を演奏したので懐かしい気持ちで演奏を聞いていました。

先生方の演奏は3曲披露していただきました。「鶴亀」は箏と柳川三味線、それに唄が入る曲でした。生徒たちは授業の中では箏と三味線を習っています。本格的な唄ものはしたことがなく、また声楽科とは違う先生方の唄声に興味を持ち聴き入っていました。

箏の代表的作品である「六段の調べ」は植梶先生が演奏してくださいました。この曲は冒頭部分だけ授業で取り組んだのですが、全曲を聴く機会はない生徒ばかりだったので気品溢れる美しい旋律に聴き惚れていました。

最後の曲は2台の箏と通常の箏より大きい十七絃も使用して「螺鈿」を演奏していただきました。昨年の講座では十七絃の音が聴けなかったので初めて音色を楽しむことができました。十七絃ならではの低音が入ることでよりスケールの大きい曲になっており、和楽器アンサンブルにさらに興味を持つことができました。

生徒たちは普段あまり聴くことができない和楽器の魅力を堪能できる時間となりました。